沖縄パワースポットの旅![]()
今回、沖縄南部を目指したのも、
ゆっくり神様を感じたい、と思ったからでした。

2001年頃、現地駐在をしていたとき、
仕事で行った世界遺産のグスク以外でも、
時々、友人のKazumiさんに、中北部の
グスクに連れて行ってもらいました。
グスクが繁栄したのは、11世紀~16世紀頃。
500年以上経っている城跡で、
沖縄では小さいものもあわせれば300以上あると
言われています。
場所にもよりますが、
グスクに行って、静けさを感じると、
その時代、戦を好まず、
民衆の平和を心から願っていた王族など、
その場にいた方々の心がふーっと入ってきました。
そして、目頭が熱くなったり、
体中がポカポカして…
いつまでもその場にいたくなるような
心地よさに変わっていきます![]()
あの感じをまた受けたくて、
やってきました![]()
皆様「あがりうまーい(東御廻り)」って
ご存知ですか?
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以下、南城市の観光ポータルサイト「らしいね南城市」より
http://www.kankou-nanjo.okinawa/tokusyu/view/agariumai
「東御廻り」とは、創造神・アマミキヨが二ライカナイから渡来して
住みついたと伝えられる霊地を巡拝する行事。
「遥か昔、大海原の彼方・二ライカナイから南の島のある浜辺に神が降り立った。
神の名はアマミキヨといい、グスクを構え、子供をつくり、稲を植え、そして人々の世を創った。
いつしか人々から祖霊神と呼ばれるようになり、御嶽に祀られ、国家安泰や五穀豊穣の祈りの対象となった。」
このような言い伝えと共に、沖縄には古くから祖先を敬い、
自然の恵みに感謝し祀ってきた歴史・文化があります。
「東御廻り(あがりうまーい)」は、
そんな琉球の精神文化にふれる旅といわれています。
古来より、沖縄では太陽の昇る東方のことを゛あがり゛と呼び、
そこは理想郷・二ライカナイのある聖なる方角であると考えられていました。
「東御廻り」とは、創造神・アマミキヨが二ライカナイから渡来して
住みついたと伝えられる霊地を巡拝する行事。
首里城を中心として、太陽が昇る東方(あがりかた)、
または東四間切(あがりゆまじり)といわれ、
太陽神信仰と密接な地域であった
玉城、知念、佐敷、大里に点在する聖地をまわる巡礼を
称したものです。
その起源は国王の巡礼といわれ、
王国の繁栄と五穀豊穣を祈願する行事として
始められたといいます。
代々、琉球王国は麦の穂が出る旧暦2月には久高島へ行幸し、
稲の穂が出る旧暦4月には
知念、玉城の御嶽を巡ったといわれています。
これが「東御廻り」の原型となり、王族から士族、民間へと広まり、
いつしか島の人々は老いも若きもこの巡礼の道を辿りました。
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南城市のサイトによると、
琉球王国が国家的祭祀ルートとして指定したものとして、
14の聖地があるとのこと。
「首里の園比屋武御嶽(すぬひゃんうたき)を出発し、
与那原、佐敷の拝所を経て知念に入り、
ティダ御川(うっかー)を拝んで、
斎場御嶽(せーふぁうたき)に至ります。
さらに知念グスク、知念大川(ちねんうっかー)、
ヤハラヅカサ、受水走水(うきんじゅはいんじゅ)などをまわり、
玉城グスクまでという行程で計14の聖地を巡ります」
▼14の聖地はこちら(らしいね南城市より)
http://www.kankou-nanjo.okinawa/tokusyu/view/agariumai_jyunrei#agariumai_jyunrei
これらの聖地は、今や、
観光地化されているところもあり、
県外の私たちでも入ることができますが、
本来、沖縄の「御嶽」は、
土地の人以外は中に入る事はできないと
されています。
今回は2泊3日で、
「東御廻り」の14ヶ所の聖地のうち
6ヶ所を辿ることができたのですが…
じつは聖地の多くは、
簡単には入れない場所にあります。
今回の旅で、私は、
聖地に入るのに、ふさわしいかどうか、
何度も道中で試されました![]()
人が誰もいない、
ただ周りにあるのは手付かずの大自然…
何度も迷い、同じ道を行き来し、
人に尋ね歩き…
風が時々身体を揺らすような崖で、
アスレチックのような石積みを
注意深く歩く…
一歩間違うと転落…
母と一緒だったら、全力で
止められたであろう危険地帯も、
なんとかクリアしました。
(1人で来てよかったと思いました
)

子供のころ、
このような場所を好んで遊んでいたので、
気軽に進んでしまうのですが、
大人になった今は
筋肉も体力も違うのだということを
つい忘れてしまいます![]()
なので、これから
一応、写真などはアップしますが,
行かれる場合は、
自己責任でお願いします。
もし、皆様も、
巡礼に訪れることがあれば、
ぜひ、覚えておいてくださいね。
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聖地では、自然や土地の守り神、
ご先祖様を敬う気持ちを忘れずに。
それにふさわしい身なりや行動、言動を行うこと。
聖地での決まりごとを守ること。
遊び半分ではいかないこと。
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現在、世界遺産になった
「斎場御嶽」の入り口では、
入場に際しての心得を伝える映像を
順路の中で見るようになっていました。
パワースポット巡りが
レジャー化されつつある中…
とてもよい伝え方だなと思いました。
おそらく、守らない場合は、
自分に還ってきますから、
わかるのでしょうが、
人数も多くなると、周囲にも影響し、
聖地のエネルギーも乱れますから、
やはり必要なことですね。
東御廻りと聖地巡礼の注意のお話で、
長くなってしまったので、
今日はここまでにします![]()

(続く)
「沖縄パワースポットの旅1~ガンガラーの谷~」